【新潟・佐渡名物いごねり】地元の方直伝!「いごねり」の食べ方

海の景色の上に「佐渡の郷土料理 いごねり 」の文字記載 学んだこと
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新潟・佐渡の名物「いごねり」は、海藻を溶かして固めて作る郷土料理。ところてんのような口当たりで、磯の香りはふわっと感じます。ほぼクセがなく、とても食べやすいです。

食卓の上に、蟹と味噌汁といごねりが乗っている
いごねりの他にも、蟹や岩ノリなどたくさんきました!

先日、佐渡に住んでいる知り合いの方が、手作りの「いごねり」を家に届けてくれました!食べ方を詳しく教えてもらいましたので記録を書いていきます。

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いごねりとは?

馴染みのない言葉「いごねり」。私は宮城出身&新潟県上越市にはまだ住んで数年なので…!調べてみると、農林水産省のサイトに詳しい説明が載っていました。

「いごねり」は、日本海でとれるいご草を使ってつくる佐渡を代表する郷土料理。秋から冬にかけて各家庭でつくられていた。いご草は、昆布やホンダワラなどの大型海藻に着生する海藻の一種で、日本海側を中心に広く利用されている。佐渡地方では「いご」、新潟地方では「えご」などと呼ぶ。天日干しで乾燥させたいご草を水加減を調整しながら煮てよく練り、薄くのばして冷やし固めたもので、しょうが醤油や酢味噌でいただく。

引用元:うちの郷土料理:農林水産省

なるほど、海藻の「いご草」を「煮てよく練る」から「いごねり」なんですかね!?言葉の成り立ちを考えるのも面白いです。佐渡地方と新潟地方で、呼び方が異なるのも興味深いです。

いごねりの食べ方

佐渡の方に直接おいしい食べ方まで教えて頂けるなんて、幸運でうれしいです。以下に記録していきます。

  1. 巻かれて棒状になったいごねりを、まな板にそのままのせる。
  2. 巻かれたものは広げずに、太巻きを切るようなイメージで、でも幅は5ミリ位?で(サイズは大体です)細く切っていく。(私は切る時上手に切れずちょっと太くなってしまった気がします)
  3. 切ったものを皿にのせ、刻んだネギをかけ、醤油をたらし完成。

日持ちは1週間くらい。冷凍はできないとのことです。(食感が変わるため)

パックに入った切る前のいごねり
切る前のいごねり
切ったいごねりを横から見た様子
横からみるとくるくるになっている断面が見える
切られた「いごねり」にネギと醤油が加わり器に入っている
切ったいごねりとネギと醤油混ぜたら、ネギが器に張り付いてしまった味は変わらずおいしい

ネギ、混ぜないで上に乗せるだけにすればよかった!見た目がちょっと笑

農林水産省のサイトによると、薬味はネギの他にショウガを使う場合もあるようです。また佐渡と本土(新潟県)では、いごねり(えごねり)の食べ方にも少し違いがあるみたいです。

一方、本土では、いご草を煮こみ漉した後、熱いまま容器に入れてそのまま固めたものを板状に切り、ポン酢や酢味噌で食べるのが主流となっている。最近は、黒蜜きなこをそえたスイーツ系のものが商品化されたり、バニラアイスをそえるなど新しい食べ方も考案されている。

引用元:うちの郷土料理:農林水産省

同じ新潟県でも佐渡島と本土では、いごねりの形も、かけるものも違っているのが、私的にはとても興味深いです。

甘いバージョンのいごねりも、斬新ですね!いごねりのさらなる発展から今後も目が離せません。

今回は佐渡の方による直伝の食べ方(くるくる型のいごねり、薬味はネギ、かけるのは醤油)でいただきました。お知り合いの方に感謝です!

いごねりを食べた感想

食卓にいごねりと蟹・サザエなどが乗っている
サザエもいただきました、どれも日本酒に合う…!
いごねりはもちろん、蟹もサザエも岩ノリもおいしかったですきんぴらやたら目立つ笑

「いごねり」という名前は、私にとって初めてで新しかったのですが、味は磯の香りが馴染み深く、大好きな味でした。

私は宮城県の海の近くで生まれ育ったので、海鮮が好きで、魚も海藻類もよく食べます。幼少期にナマコの酢醤油掛け(祖母の手作り)の味と触感が好きで、喜んで食べていたくらい。磯の香り・味は、とても馴染み深いものです。

もし磯の香りや味が苦手という方、いごねり食べられるかな?と心配になるかもですが、たぶん大丈夫な気がします(個人の感想ですが笑)

なぜならいごねりの見た目、色が濃いので味が強いのかと思いきや、それほどクセはなく、食べやすいと思うからです。

味や食感を例えるならば、磯の香りがほのかに香るところてん、といったところでしょうか。

今回いただいた「いごねり」、佐渡に住んでいるお知り合いの方のご友人が手作りされたそうですが、長時間煮詰めてトロトロになったものを薄く伸ばして固める際、なかなか固まらず苦労したとのこと。

手作りだからより一層おいしかったのかも?今度は市販のものも食べてみたいです。本土の板状のものも気になります。

余談:いごねりはそのまま食べる!火は通さない!

お知り合いの方のお話では、先日いごねりが初めてという他の地域の方に送ったら、鍋に入れて煮込んでしまったとのことで、いごねりはどろどろに戻ってしまったそう。

せっかく固めたものを、わざわざまた液体に戻してしまう事になりますもんね…!

もし詳しく教えてもらえていなかったら、私もいごねりは初めてだったので、危うく味噌汁や鍋に入れて煮込んでしまうところでした。危なかったー。

まとめ:「いごねり」佐渡風に食べるなら「巻いてあるもの・ネギ・醤油」

「いごねり」の食べ方や、食べた感想を独自視点で書いてきました。地元の方から直伝して頂いた食べ方は、巻いてあるいごねりを細く切って、ネギをかけて、醤油をかけて食べる方法。いごねりの食べ方を探している方の参考になれば幸いです。

他の地域では、いごねりを見かけることはなかなか無いと思います。新潟県に住んでいるうちに、また食べたいです。今回おいしい佐渡の香りを届けてくださった、お知り合いの方とのご縁に感謝です。

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